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渋滞希望

福×蒼SS
本誌(77ページ)ネタバレですのでご注意


引き出物の紙袋を手に提げて、ロビーで蒼樹紅が新婦の高木香耶と、その友人である亜豆美保と三人で何やら談笑している。
「蒼樹嬢」
福田が声をかけると、新婦と亜豆は「心得た」とばかりに、
「じゃ、蒼樹さん。またね」
そそくさと、その場を離れていった。


「福田さん。二次会は?」
「原稿で忙しいから行けない。それはあんたも同じ…だろ?」
「はい」
返事をすると、福田は歩き出した。
(一緒に帰ろう…ってこと?)
戸惑った蒼樹が立ち止まったままでいると、福田が振り返って、
「タクシー。途中で降ろすから」
言われて慌てて、蒼樹も歩き出した。
「今日はバイクじゃないんですね」
「ったりめーだろ?引き出物もあるし、酒も飲むし」
「福田さん、タクシー代割り勘で…」
福田は蒼樹の言葉を遮って、
「天下のジャンプの人気漫画家に奢らせろよ。…どーせ途中まで一緒なんだから」
「あら。それを言うなら、私もですけど?」
福田は、「言うねぇ」という表情で笑った。
「ま、連載を続けてる期間は俺のが長いんだ。遠慮すんなって」
「…分かりました」
蒼樹が答えると、ちょうどタクシー乗り場に着いた。すぐにタクシーがこっちに向かってくるのを見て福田は、
「ああ、そうだ。乗る前に言っとかねーと、運転手に聞かれるからな」
「?」
「今日は…きれいだ」
「…!」
「いや、今日『も』か」
顔を真っ赤にして、蒼樹は固まってしまった。


停まったタクシーのドアが開き、先に乗り込んだ福田が手を蒼樹の方に差し伸べた。
「ほら」
言われて蒼樹は、引き出物の紙袋を手渡し…一瞬、躊躇してから福田の隣りに乗り込んで座った。ドアが閉まり、福田が行き先を運転手に告げると車は走り出し、空いた道をすいすいと進んで行く。これだとあっという間に自分のマンションに着くだろうと思って蒼樹は…


その事をとても、不満に思った。

2010-03-18 : 福×蒼SS :
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プロフィール

曜

Author:曜
バクマン。の雄二郎×福田がメインのSSブログです。福田×蒼樹も少々。ド短期運営になるかもしれませんが、よろしければお付き合いの程を。

なお、SSは話ごとに時期や設定が異なります。両思いだったり片思いだったり。キャラの性格や口調等、かなり独自解釈してたりで捏造率が高いかと思いますが、あしからずご了承願います。


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