いつになったら
福田×蒼樹
福田視点
福田視点
「肩、こらないか?」
俺の目の前…安岡の席に座って仕上げ作業を手伝ってくれてる蒼樹嬢に、俺はふと、話しかけた。
「え?…何でですか?」
顔を上げて彼女が問う。
「…いや、まぁ…。だって…胸でかいだろ?あんた」
「…っ!!セ、セクハラです!福田さん!」
(セクハラ…俺達一応、付き合ってたよな?それでも、「セクハラ」なのか?これって?)
俺はうむむと考えて、やはりまだ、キスしかしていないのが敗因(?)かと思い至った。
(布越しじゃあなくて…直に触れた後なら、話題にしても構わねーんだろうか?)
…それでもやっぱり、蒼樹嬢は怒りそうだな…。
「福田さん!」
「へ?」
「もう、このページの仕上げは終わりました。早く次のページを下さい!」
「お、おう」
どうも、好きな相手と二人っきりってのは、気が散ってよくない。そう思いながら俺は、慌ててペン入れを進めた。
2010-01-31 :
福×蒼SS :